【施術】施術前に行う「見立て」について

当院では、施術時間を20分ほど使って、からだの状態を知っていきます。この作業を「見立て」と言います。
今回はその内容と、目的をまとめました。

目次

主な流れ(2023年7月時点)

見立ては、このような順番で行います。

STEP
問診

一番つらい症状を聞き、他の自覚症状も確認します。施術の希望やNGも記入します。最も大事な時間です。

STEP
気の分析

この先は仰向けに寝ます。
最も気が滞っている部位をチェックし、さらに細かく分析します。

STEP
脈診・腹診

手の脈にふれ、全体の状態をチェックします。また服の上から(時に直接)お腹をさわり、特定の場所で圧痛があるか確認します。腰痛や足の痛みがある人や、肩こりがひどい人には、ソケイ部にふれることもあります。

STEP
手・足・首の圧痛の確認

経絡別の反応を調べるため、手・足・首のツボをさわります。ツボに痛があるか、左右に違いがあるか、などを調べます。

STEP
説明

問診と見立てを照らしながら、つらい症状だけでなく心と身体全体の状態を説明します。
そのあと施術方針を決めて、施術に入ります。

見立て記録(2023年)

慎重にいろんな視点で

鍼灸マッサージ院は血液やレントゲンの検査を行えないので、からだに直接ふれたり独自の技術で体調を把握します。症状によっては、医療的な評価法も用います。

気は、現代科学では説明しきれません。当院では心と身体がどのような状態か、どのような理由でしんどいのか理解するために用います。その情報と現代科学の知識を用いて、施術やセルフケアアドバイスを組み立てています。

このように状況を細かく理解するため所要時間がかかりますが、いろいろな視点でみていきます。

心と身体の症状をふだんの生活や影響を受けた人と関連づけても探りますが、専門病院の通院をすすめることもあります。

見立ては共有します

鍼灸マッサージ院は、自由診療の場合はカルテ作成と保存の義務がありません(2023年時点)。医療カルテとは異なるので、ご希望の場合は共有します。ご自分の体調を理解するツールとしてお使いください。

ただし公開範囲は、大人は本人のみとしています。キッズ(〜中高生まで)は保護者の方に共有します。ただし、本人が私にしか話したくない内容は、記載も共有もしません。

【重要】話したくないことは話さなくていい

問診は、私と一緒に掘り下げていく作業です。うまく話す必要はありません。

問診には不思議な力があって、思っているよりも自分を掘り下げられます。見立ても加わるので、自分を客観視したり、違う視点からその不調をみることもできます。

鍼灸マッサージは身体の不調に対応する時間ですが、見立てやセルフケアアドバイスも加わるので、施術時間は自分を客観的に理解する時間にもなります。

慣れないあいだは、怪しい不思議な時間でしょう。

その違和感は大事にしてください話したくないことは話さなくていいし、信じたくない時は信じなくていい

正直に言えば、医療受診をすすめるときは耳を傾けてほしいのですが、消極的な時には理由があるはず。そんな時はお気持ちを教えてくださると、本当に必要な手立てを一緒に探せます。

見立ての説明はいかがでしたか?
わからないことはお気軽にご質問ください。

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