【施術】当院で使うはりについて

施術に興味を持たれた方でも、はりは怖いもの。「妊活鍼灸をやってみたいけど、、」、と施術前に言われることもよくあります。針が怖い時は無理に針を刺しません。はりには多くの種類があって、刺さないはりもあります。

今回は、当院で使うはりをまとめました。

ここから先は、道具としての「はり」を「針」と書きます。

目次

3種類の針を使い分け

当院で使用する針には、大きく3タイプがあります。

  • 刺す針
  • 貼る針
  • なでる針
施術で用いている針(2023年)

これらを症状や体調で使い分けています。

どこに刺すの?

①刺す針は、頭から足のつま先まで全身に使います。

とは言ってもパターンがあって、仰向けは膝から下と肘から下、鎖骨の下です。

疲れが強い時や、顔に気になる症状があるときは、頭や顔にも使います。

うつ伏せではお尻から肩にかけて刺し、腰の症状が強い時は、ふくらはぎにも刺します。

刺さない場所もあります。2023年時点では、ワキ、ソケイ部、首には刺しません。

頭や顔には、発売されている針の中で一番細い針と、その次に細い針を使います。

施術では針を刺したまま仰向けとうつ伏せ、それぞれ30分前後おやすみいただきます。


②貼る針も全身に使います。針と全く感じないほど、ごく弱い刺激を長時間貼ったままにすることで針の効果を引き出します。

当院ではパイオネックス(商品名)を、貼る部位や症状で使い分けます。パイオネックスは、肌に優しいテープと針が体内に入らないように工夫された商品で安心して使えます。

ただ肌が弱い方は、かぶれやかゆみを感じることもありますし、関節周りはテープがはがれやすく、針が浮いて痛むこともあります。そのような症状が出た時はすぐに外してください

③なでる針は、お腹や背中、顔などに使います。

いわゆる「刺さない針」や「小児はり」と言われるものです。

刺す針と比べるとおだやかな刺激ですが、使い方次第では強めの刺激にも。

刺す針が怖い時にも使いますが、他の施術の前に使ってからだ全体の緊張をゆるめたい時にも使います。

どれくらい刺すの?

針の深さは、症状・体調・年齢・体力など総合的に判断して決めます。

通常は、足首周りは5mmほど、膝下は3cm、肘下2cm、鎖骨は2mmです。
お尻から肩にかけては、数mm〜数cmです。

ただし、胸周りや上半身は気胸(肺に針が刺さると呼吸困難になります)を避けるため、ごく浅く、そして斜めに刺します。

電気(低周波)を流すのはこんな時

刺した針に電極をつないで、低周波を15分から20分ほど流します。

ケガや筋肉疲労で刺激を強めたい時や、睡眠障害気持ちがしんどい時にも使います。

ピコリナ(商品名)は刺激量の細かい設定が可能なので、毎回調整します。

電気風呂のようなピリピリとして刺激を感じますが、慣れるとリズムの心地よさから、爆睡する人もいるほどです。

針は痛い?

「はりが怖い」は、針の痛みを想像した言葉だと思います。そうですよね、針が痛いかどうかはすっごく大事ですよね。

正直に話しますと、針が痛くないとは言えません

まず痛みの種類について説明します。

針での痛みは2種類あって、刺した時の皮膚に起きる痛みと、体内で感じる痛みです。前者は切皮痛(せっぴつう)、後者は神経にあたったしびれと、ズーンと重だるく感じる響き(ひびき)とがあります。

刺した時の痛みは、刺し方を工夫してかなり減らしています。刺したかどうか全くわからない時もあります。ですが、痛い時は痛い。基本的にはすぐに抜いて、近い場所に打ち直します。

神経にあたった場合と響きが強い場合は、深さをすぐに調整します。ほしい刺激量では、どうしても響くこともあります。不快でなければそのまま刺しておきますが、怖かったり気持ち悪くなりそうな時は遠慮せずに教えてください。

針じゃないと効かない?

当院は「本当は針が怖いけど、我慢する」とおっしゃる方には、刺す針以外の施術を積極的に行います。

妊活目的でもマッサージだけの人もいます(当院の妊活鍼灸マッサージは、別の記事で書きます)。

せっかく時間とお金をかけて施術を受けるのですから、怖さや不快は減らしていきましょう。

問診の際にも希望の施術をリクエストできますので、遠慮なく教えてください。

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