ー 当院は体調を総合的にケアします。同じ症状でも個人差が大きく、ケアの回数や期間は、めやすとして書きました。1回のみの施術も承っていますので、お気軽にご利用ください。 ー
2024年10月更新
起立性調節障害とは
ODの症状には頭痛、立ちくらみ、めまい、朝の起床困難、怠さ、食欲低下、失神などがあります。
日本小児心身医学会
症状は、午前に強く午後に軽減する傾向があります。また、立ったり座ったりすると症状が強まり、横になると軽減します。雨の前など気圧変化の影響も受けやすいことが特徴です。
夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。
日本では思春期に発症しやすいことから、学校の通学や勉強の困難さと結びつくことも多く、海外と比較して子どもの症状として知られているようです。起立不耐症・起立性調節障害の実態調査分析(PDF)
当院の向き合い方
当院は出張専門(2024年現在)のため、「身体症状が重くて外出が困難なケース」に対応できます。
起立性調節障害は、気持ちに寄り添いながらの施術を徹底します。施術を続けると、症状が軽くなるだけでなく、自分の体調をより理解し、症状にも対処しやすくなります。身体感覚と気持ちがつながってくるため、自分を大事にする生活も考えられるようになります。
ただし、このような効果を期待する場合は、長期的な取り組みが必要です。現場では、からだをじっくり育てる目線で対応しています。施術内容や方針は保護者と共有し、日常生活のアドバイスや学校選びについても、相談しながら進めます。
施術方針
起立性調節障害では、疲労感と緊張感を無自覚なまま蓄積しています。施術では疲労感と気になる症状を、同時にケアします。
体力が回復し始めたら、日常生活の見直しを本人の負担が少ないところから始めます。しかし中高生は、選択を迫られるイベントが次々に起きるため、「心地よい選択」が極めて難しいのも事実です。この場合は対話を優先し、状況整理をする時間に切り替えます。
起立性調節障害は、回復のプロセスも人によって違います。心の葛藤や気持ちを尊重しながら、体調をサポートします。
施術内容
起立性調節障害の施術は、マッサージや火を使わないお灸、刺さない針など、全身への軽めの刺激から始めます。
子どもによってはくすぐったかったり、気持ちよくない部位もあるので、本人が心地よい施術を選びます。
はりが効くからなど、無理に我慢させることはしません。安心して受けられる施術内容を重視しています。
施術間隔
一般的な施術間隔は、次のとおりです。
ため込んだ疲労をゆるめる
この期間は寝たきりになることもあり、本人も保護者も不安になることが多いため、情報交換を行いながら短い間隔で施術を行います。
その子にとって最適な生活リズムを探りながら、体調を合わせていく
疲労感が減り体力が回復してきたら、施術間隔を徐々に広げて生活リズムを見直します。
学校に再登校したい場合は、学校生活再開時の緊張や不安による体調の変動も視野に入れ、長期的な目線で少しずつ施術を調整します。
ゆり戻しを最小限に抑えられるように、体調を整える
起立性調節障害は、学校行事や受験スケジュールにも影響を受けるため、症状の悪化を防ぐために定期的なケアを行います。
学校生活に戻る場合を書きましたが、子どものゴールはみんな違います。その選択に至るまでのプレッシャーや迷いを、体調ケアからサポートします。
こんな時は病院へ
当院は心と身体のつながりを重視しており、気分の落ち込みや感情の浮き沈みにも対応していますが、症状によっては、早めに児童精神科や小児科の受診をおすすめします。
一方でこれらの専門科の受診には数ヶ月待つことが多く、その間に症状が悪化するケースもあります。心当たりがある場合は、早めに受診先を探しながら、当院の施術を併用することで、より効果的なサポートを目指します。
保護者へのサポート
子どもの体調をケアする時には、保護者との連携が欠かせません。
中でも起立性調節障害は、通学や受験の大事な時期に体調を崩し、保護者にとっても大きな負担となることがあるため、保護者のケアも同時に行うケースがほとんどです。
当院では、保護者自身への身体のケアとオンライン相談枠をご用意しています。