【過敏性腸症候群】向き合い方

ー 当院は体調を総合的にケアします。同じ症状でも個人差が大きく、ケアの回数や期間は、めやすとして書きました。1回のみの施術も承っていますので、お気軽にご利用ください。 ー

当院の対応方法は、経験と知識に基づいて随時更新しています。

断定的な表現は「〜と当院では考えています」を想像してお読みください。

2024年10月更新

目次

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、お腹の痛みと下痢か便秘(片方か、両方を繰り返す)で悩む病気で、予備軍(お腹の痛み)を抱えた人は6人に1人いるとされています。

自律神経の乱れや精神的なストレスによって悪化しやく、通勤や通学、授業や試験でトイレに行けるか不安感に襲われるなど、日常生活にも影響があります。

当院の向き合い方

当院は出張専門(2024年時点)のため、「身体症状が重かったり、通院や外出が大変」な時にもご利用いただけます。

当院は、自律神経の乱れや疲労・精神ストレスが関係する不調では、症状をなくすことではなく、症状が起きてもうまく対処できることを目指します

過敏性腸症候群は、このいずれもが原因になりうるため、長期的に関わって身体と心を労わるケアが理想です。

一方で、過敏性腸症候群は鍼灸マッサージで症状がおさまりやすいので、まずは症状をゆるめて、定期的なケアに移行するかはその後に考えるので十分かもしれません。

女の子は、お腹の痛みが婦人科の症状と重なることがあるため、生理周期や痛みなども確認します。

施術内容や方針は保護者と共有し、日常生活のアドバイスも一緒に考えます。

保護者への共有は、本人の許可がある範囲に限ります

施術方針

過敏性腸症候群は、お腹の緊張をゆるめるだけでなく、全体の症状と関連づけてケアします。
例えば、首や肩・顎関節の緊張や、副鼻腔炎は、東洋医学的には過敏性腸症候群と紐づけられるため、全体も整えます。

施術ではお灸かマッサージをおすすめします。副鼻腔炎や顎関節症に悩んでいるときは、頭にはりを打つこともあります。

子どもによっては、くすぐったかったり、気持ちよくない部位もあるので、本人が心地よい施術を選びます。

はりが効くからなど、無理に我慢させることはしません。安心して受けられる施術内容を重視しています。


お腹のマッサージを加えることもあります

施術間隔

初期は集中的にアプローチしますが、ある程度落ち着いていれば、体調管理の一環で考慮します。長期間関わった方が良いと考えているので、施術間隔はあけることが多いです。

症状が強く、上記に書いた経過をたどらない場合は、より積極的に関わるために次のような提案をします。

STEP
初回〜3ヶ月(1週間〜10日に1回)

ため込んだ疲労を軽減させながら、お腹の緊張をゆるめます

疲れや緊張が強い場合は、この期間は寝たきりになることもあります。
本人も保護者も不安になることが多いため、心理的なサポートも行いながら短い間隔で施術を行います。

STEP
4ヶ月〜(2、3週間に1回)

ストレスを抱えすぎないように、定期的にゆるめます

症状が安定したら、施術間隔を徐々に広げます。
学校のスケジュールや受験スケジュールに合わせて、施術の時期を決めます。

受験などで症状が悪化する場合は、スケジュールに合わせて体調を管理します。

食事指導について

過敏性腸症候群に対して、プロバイオティクスや特定の食材の除去指導などをアドバイスをする治療院もありますが、当院では標準的な栄養バランス以外の食事指導は行なっておりません。

またサプリメント、アロマ、漢方をおすすめすることもありません。これらの効果を否定しているのではなく、勉強が追いつかないためです。

過敏性腸症候群は、長く付き合う可能性がある症状という認識です。経済的にも無理なくできる方法を一緒に探します。

参考資料
日本臨床内科医会の資料(PDF)
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

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