【過敏性腸症候群】向き合い方

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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、お腹の痛みと下痢か便秘(片方か、両方を繰り返す)で悩む病気で、予備軍(お腹の痛み)を抱えた人は6人に1人いるとされています。

ストレスによって悪化しやすいので、朝や出かけるときに比較的症状が出やすく、休みの日や夕方は落ち着く傾向があります。

腸やお尻まわりの病気に悩んだり、食事にも気を遣うため、症状が悪化すると日常生活にも影響が出ます。学校に行けなくなる理由の一つとしてもよく聞きます。

当院の向き合い方

過敏性腸症候群は一生続くものではないとされていますが、当院では長期的に向き合う症状と考えます。

症状が強い場合は集中的にアプローチしますが、ふだんは他の症状と合わせて体調管理の一環で取り入れます。


キッズでは、受験や学校ストレスにさらされたときに症状が悪化するようです。また女の子で生理前後で悪化するときは、婦人科のケアもまとめて行います。

施術方針

全身とお腹の緊張をゆるめる

過敏性腸症候群の症状が気になるときは、身体全体の緊張も強くなる傾向があります。
首や肩、頭(顎関節)の緊張具合や、副鼻腔炎、風邪など全身の状態を確認しながら、まとめてゆるめてゆるめます。


スケジュールのサポート
子どものスケジュールにゆとりがない場合は、緊張がゆるみきらず症状を悪化させている可能性もあります。症状に配慮した日常の過ごし方なども一緒に考えます。

施術内容

緊張をゆるめる

当院ではお灸かマッサージがおすすめです。お灸ではお腹や背中だけでなく、腰や肩周りと手足も温めて、緊張をゆるめます。

副鼻腔炎や顎関節症に悩んでいるときは、頭にはりを打つこともあります。

施術間隔

過敏性腸症候群では、長期間関わった方が良いと考えているので、施術間隔はあけることが多いです。

症状が強く、定期的な施術が必要と判断した場合はこのような間隔で提案することもあります。

STEP
初回〜3ヶ月(1週間〜10日に1回)

ため込んだ疲労を軽減させながら、お腹の緊張をゆるめます

疲れや緊張が強い場合は、この期間は寝たきりになることもあります。
本人も保護者も不安になることが多いため、心理的なサポートも行いながら短い間隔で施術を行います。

STEP
4ヶ月〜(2、3週間に1回)

ストレスを抱えすぎないように、定期的にゆるめます

症状が安定したら、施術間隔を徐々に広げます。
学校のスケジュールや受験スケジュールに合わせて、施術の時期を決めます。

スケジュールに合わせて

受験などで症状が悪化する場合は、スケジュールに合わせて体調を管理します。

食事指導について

過敏性腸症候群に対して、プロバイオティクスや特定の食材の除去指導などをアドバイスをする治療院もありますが、当院では標準的な栄養バランス以外の食事指導は行なっておりません。

またサプリメント、アロマ、漢方をおすすめすることもありません。これらの効果を否定しているのではなく、勉強が追いつかないためです。

過敏性腸症候群は、長く付き合う可能性がある症状という認識です。無理なくできる方法を一緒に探して参ります。

参考資料
日本臨床内科医会の資料(PDF)
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト



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