赤いシールが中封です。少し説明がしにくいツボです。
①位置
真横で見ると、足のふちどり上になります。やはりわかりにくい。
緑のシールはくるぶしの一番とがったところです。
黒ペンのカーブはくるぶしをなぞった線です。
親指側からなぞっていくと、
このツボが必要な人は、
ボコっと盛り上がっているか奥にコリがふれます。
くるぶしや、くるぶし直下にある照海(しょうかい)のツボとの位置関係は写真の感じです。
↑斜めからの図
真上からの図。
青いシールは足首の中央のくぼみ。
②道具
お灸 パイオネックス
③効能
単独ではあまり用いません。が、かなり大事なツボです。
・左の中封は、
左肘の尺沢(シャクタク)というツボと合わせて、
腹部瘀血(ふくぶおけつ)の改善に用います。
腹部瘀血とは、
血の巡りが悪い状態に用いる東洋医学の考え方ですが、
たいていの場合《冷え》が関係します。なので、
腹部瘀血=冷え(特に骨盤の中)で理解してください。
つまり骨盤が冷えた状態で起こる様々なトラブルに用います.
慢性的な症状が多いと感じていますが、
痛みの場合は急性でも用います。
・膝下にある曲泉(キョクセン)と合わせて
筋肉の疾患に用います。
・上太白(カミタイハク)と照海(ショウカイ)と合わせて、
万能お灸ケアの《足の三角形》として用います。
なので症状としては
・婦人科トラブル全般
・慢性的な消化器トラブル
・皮膚トラブル
・膀胱炎・頻尿
・腰痛(急性・慢性ともに)
・寝違い・コリ・神経痛
また気管支の慢性的な炎症にも用います。
中封と尺沢にお灸をすると、頭がすっきりします。骨盤の冷えにアプローチして頭に変化が起きるのは、理屈がわかっていても不思議です。
五十嵐いつえ