いつもより早く家を出ましたある日。
ある地域の、保育園に送る時間と重なり、
たくさんのお父さん達が、子どもと駅の方面に向かっていました。
「イクメンさんが増えてるのだなー」と感動すると共に、
1つ引っかかったのは、
【ワンオペ育児の渦中にいるお母さん達の想い】でした。
2009年頃、欧米のおしゃれな抱っこひもが流行り始め、
男性が子どもを抱っこする光景が急速に広まりました。
子ども達とお父さんとの距離は、抱っこひも登場の前に生まれたのか、
後なのかで、大きく違うと様々な場面で感じています。
でも正直に言えば、違和感を覚えるケースも多々あります。
ワンオペ育児に追われているお母さんは、
お父さん方の参加を見て自分の家を振り返り、
辛くなるのかもしれません。
パートナーに不満を抱きやすいなと思っています。
東洋医学的には、
男性は陽の役割があり、女性は陰の役割があります。
陰陽どちらも必要です。
そしてその配分は、本来各家庭で異なっていても良いと思っています。
その上でお伝えしたいのは、そのご家庭での役割は何?
と考える機会が大事という事です。
【男親にしかできないこと。】
私が感じた違和感は、この部分が薄れていることです。
母親と同じ事を分担しようとするあまり、
男性性が必要な場面で、本領が出せなくなるのかな?
と危惧してのご提案です。
本当に育児に馴染んでいる方々も知っています。
でも、「そうあらねば」という方々もおられます。
時にそういう男性を見て、「母親が二人いるな」と思ってしまいます。
隣の芝は常に青くて、ワンオペ育児の母親からしたら、
隣のパパさんが理想で、うちの夫は!と怒りが出る場合は、
【困っている、助けて欲しい】と、誰彼構わずに伝える勇気を持たれてくださいませ。
自分がどうしたいかを、
ワンオペ育児は見つめさせてくれますし、
隣の芝も全面青くないことを知っておくだけでも、楽になりますよ。
夫婦の協力も素敵ですが、ワンオペ育児も成長のチャンスがあることを知って頂きたくて、書きました。
五十嵐いつえ