咳がつらい時のセルフケア
風邪を引いたあと残った咳・生理の時だけ出る咳・花粉症や副鼻腔炎が悪化した咳など、ひどい咳や長引く咳の時に、出来るセルフケアをまとめました。咳が長引くと体力を消耗したり、睡眠不足で悩んだりします。この記事では、お灸のケアと、他のおすすめをご紹介します。
目次
ツボはこちら

特におすすめのツボ3点です。呼吸の苦しさを和らげます。全部温めてもいいし、一番気持ちがいいツボだけでも。
01:鎖骨下はなぞって見つける
肺と呼吸に使う筋肉を温めて、からだの回復を助けるツボです。
- 鎖骨下を中心から肩関節に向けてなぞる
- 鎖骨がふれなくなる場所から下へ
- 押して気持がいい場所
02:肩甲骨の内側はやや上側
せきで疲れた背中を整えるツボです。呼吸機能の回復にも使います。
背骨の真上、すぐ隣は避けましょう。慣れていないと、探す時も強い刺激になりがち。気持ちが悪くなる人も。
- 肩甲骨の際を上下になぞる
- せきがつらい時は、首に近い肩甲骨の上の方
- 気持ちがいい場所
03:わき腹はあばら骨の外側、ウエストより少し上
呼吸が浅いときは、このエリアの動きが鈍くなりがちです。肺を動かす筋肉(横隔膜)の動きを助けるツボです。
- みぞおちから脇に向かって、あばら骨をなぞる
- 人によっては気持ちが悪い・痛い
ポイント:「ここ温めたら気持ちがよさそう」
- 温めたいと思った感覚を大事にしてOK
- 左右の位置がずれても気にしない
お灸の使い方・選び方

それぞれの使い方をまとめます。
せんねん灸太陽は、貼っておしまい。オフィスでもOK。
とにかく便利。手軽で場所を選ばない、じっとしていなくてOK。しんどい時によく使います。
- つらい時に
- 火を使わない・煙が出ない・においもしないので、いつでも使える
- 熱いと感じたら我慢しない
- 汗をかくときは△(肌を痛めることがあります)
- 低温やけどをしやすいので3時間以上はおすすめしない

お灸はあお向けかうつ伏せで
セルフケアのお灸といえば台座灸。手軽だけど本格的なケアに使います。
使い方は簡単です。
ツボに印→台座のシールをはがす→火をつける→ツボに置く→終わったら外す を繰り返します。
- つらい時に
- 座ったままだとお灸が安定しない
- 寝た状態で(家族にやってもらいましょう)
- 煙でせきが出る時は△/✖️
- 熱さは体調と体力に合わせて
- 入浴・シャワーの前後30分は△/✖️
(効果が出ないため)
お灸の選び方(煙・においがOK)

お灸の選び方(煙・においNG)


注意:咳が出やすくなることも
咳は、夕方から夜にかけて出やすくなります。温めるとかえって咳き込むことも。
咳が出る時は、朝・日中→夕方・夜 と試すとリスクが減ります。
湯たんぽ・漢方・吸入ステロイドも

- 粒刺激(ピップエレキバン、こりスポッと・マグレイン・Tipalなど)は、症状が出る前から使用してもOK。ドラックストアで買えるものもあります。
- 湯たんぽで太ももの加熱を。すぐには効果を実感しませんが消耗の回復を助けてくれます。
寝るときもOK。低温やけどに注意。 - 漢方は、症状ではなく全体の体調と合わせて選ぶと効果的です。漢方に詳しいお店が近くにあるといいですね。
- 吸入ステロイドは、症状によってはとても合う薬です。慣れていない方は「ステロイド」が怖いかもしれませんね。不安な時は薬剤師さんやお医者さんにご相談ください。