鍼灸マッサージが大好きなので、ツボ万歳!!と思っているし、今後も可能性を探りたいのですが、
母親として子どもが寝ないことを悩んでいる時に真っ先に「小児はりが効きます!」って提案されたら、すごく嫌だっただろうと思うんです。
嫌だと言えたらまだいい。
渦中で悩んでいた時に言われたら、今後育児で抱える悩みを他の人に言うのを諦めていたかもしれません。「わかってもらえない」と。
こういう女性ってすごく多いんですよ。
「心のシャッターを閉じた」
「閉店ガラガラですよ」
こんな言葉を現場で何度も聞いています。
(閉店ガラガラなんて、その時初めて聞いて使い方のうまさに感動したほどです)
夫や友人、家族があてにならない時に、頼れないってその先の子育てにも関わるのに、諦めちゃうんですよね。
鍼灸マッサージが【心を閉じるきっかけになりたくない】と願うので、「寝つき相談」を受けたら、まずはお母さんの話を聞いていきます。
・子どもの睡眠リズム
・お母さんの睡眠リズム
・授乳回数と同居人の有無や関わり方
・他に頼れる人がいるか(だいたい頼れないから私にSOSがきます)
この上の4つは、聞く側からしたら当たり前の質問なんですけど、お母さんたちは考える体力もなかったり、頭の中を整理できていなかったりします。
そして丁寧に聞いていくと、多くの場合、本当にお母さんが悩んでいることは別のことだったりするんですよね。
だから「小児はりが効きます!」と言うのかもしれない。
なぜって、お母さんが本当に悩んでいることに技術的にはアプローチできないから。
だけどあの当時の苦しみを思い出すと、解決策の前に、聞いて欲しかったし味方が欲しかった。
子どもが寝ないと言う悩みでも、まずは私の背中をさすって欲しかった。
だから私は聞くし、お母さんの身体も一緒に整えて状態を伝えるし、そしてその上で子どもの手当手を行います。
ここまでやって「意外とね、これが効くんだ」を伝えます。
技術は単に技術じゃないです。
そして寝つきが悪いと悩むお母さんは、絶対に疲労度マックスなので、まずはその状況をどう解決するかを考えていきたいです。