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見えない不安とつき合う方法

連日バタバタしていてすっかり忘れていました。そうだ新学期。

出張治療では、子どもの不安感にも対応しています。新学期前後は、子どもの不安が増しやすい時期です。そのお子さんをみて保護者も心身を消耗するので、この時期は親子一緒のケアが多くなります。

安心してください。我が家だって、子は安定していません(苦笑)。でも安定しないのが自然です。そして、親が不安を減らすことはできます

今回は不安に効くツボではなく、我が家の実例をお伝えします。新学期は、そうでなくても親子で不安感が渦巻く季節。そしてすでに五月病が始まっている時期です。

体調が不安定だったり、不安感が増すことは、どんな人にでも起こりうることですが、こういう話もあると知っていると、また感じ方が変わるかなと思って書きました。

目次

わが子は学校が嫌いだった

下の子のことを書きます。この子は年に数回、学校を休んできました。

  • 「からだはどこも悪くないとお医者さんに言われたのに、おなかが痛いのはなぜ?」
  • 「学校に行きたいのに、あさ起きると頭が痛い」
  • 「楽しいけど疲れる」
  • 「なぜかわからないけどイライラする」
  • 自分のからだのことなのに、何が起きているのか、どうしたら良いのかわからない。
  • 「●●のせいで、傷ついた、むかついた」

下の子は、会話がスムーズで言葉遣いがとてもうまい子です。でも、自分に起きていることがわからないから、身体の反応を言語化できず不安が増えていました

3歳からすでに不安が身体に出る子だった

3歳で初めてチック症状が出て、「んっつ」という音をずっと出していました。

思い当たる原因は、保育園での節分でした。その前の年に園で見た鬼がよほど怖かったのでしょう。節分のイベントを盛り上げる話が園で出る1月過ぎから、突如始まりました。症状は小学校1年生まで続いたと記憶しています。

自分のからだのことなのに、何が起きているのか、どうしたら良いのかわからない。は、たぶん、この時期からすでに始まっていたのだと思います。

チックの原因として節分イベントを上げましたが、もし当時、「その時期は休ませる」を私たち親が決断していたら、また違ったのかもしれません。ただ、共働きで現実には当時は不可能でした。だから、この症状が出た理由を「自分たちのせいだ」と責めるのも違うなあ、と思っています。

子どもにからだの仕組みを伝えた

上の書いたような言葉が出た日は、最終的には学校を休みました。仕事柄、原因はなんとなくわかっていた。だから深追いせずに、仕事がない日は本屋さんやカフェで過ごしました。私はPC作業をしながら、子どもは本を読みながら。

都会だけかもしれませんが、平日の子連れにも周囲の方は、年々寛容で温かくなっていると感じます。哀れみの目で見られず、放っておいてくれる。上の子が不登校の時は、どこかにうしろめたさがありました。今は堂々と連れて歩けます。ありがたいです。

ある時、小児科を受診しました。色々な検査をして異常はなし。先生からは「身体よりも心かもしれないね」と指摘されました。

やはり。とても納得がいくものでした。何となくですが、そろそろきちんと向き合おうと感じました。その後、子どもが好きなお店にお昼を食べに行き、料理を待つ間、今何が起きているかを伝えました。

「からだが辛いと思っているけど、本当は気持ちが辛いのかもしれないよ?」と。

すると、突然、子どもがこのような絵を描き始めました。

学校、嫌いすぎ。そして遊びたすぎるっ。

自分の気持ちに気づいた後は、とてもすっきりした表情でした。この日の放課後は、元気になって友達と遊びに行きました。パフェ、おいしかったね(笑)。

「成長」の本質を知っていたからぶれなかった

写真をご覧ください。当日に掘り下げた内容↓

「低学年の子に遠慮せずに、よくもまあ、難しいことを。。」と当時の自分に言いたいです。

伝えたこと
  • 学校や友達のことが気になるかもしれないけど、もっと奥にからだの成長がある
  • 心と身体は常に変化している。実は心も身体もとっても不安定
  • 見えない不安は、からだの変化も関係するかもしれない
  • 心が本当にしんどい時は、ちゃんと休むか逃げよう
  • 失敗してもいいから、自分の気持ちを出してみよう

この話をきいて、上の絵を描いたのでした。

自分の気持ちを誤魔化していたら、その気持ちは、やがてわからなくなります。そして気持ちは、身体の感覚つながっています(例:外が寒い時にあったかいものにふれると、気持ちが落ち着く)。

言語化が得意な子ですから、大人の顔色を見ながらいい気分させる天才です。その分、自分の気持ちを自覚しにくい子かもと感じていました。この日は、とてもいい時間になったと、数年たった今も思っています。

「見えない不安は、からだの内側の変化からも起こる」自然なこと


成長と言えば聞こえがいいのですが、単なる変化です。しかも若い時は『成長』といい、年をとると『老化』といいます。これを知っていたから、落ち着いて対処できました。

上の子には、わたしの不安を「自分のせい」と思わせていた

ここまで偉そうに書きましたが、先日も上の子には私の不安を重ねました。近い人の不安は、自分の不安を増幅させます。。子育ては本当に修行です。

上の子とは、初めての子育てで何もかもわからない中向き合い続けました。生まれた時からユニーク(寝ない、マジで寝ない。そして食べない。母乳にずっとこだわる子でした)で、すごく悩んでもいました。

お互いに大好きなんですけど、どう接していけばいいかわからず、互いに傷つけていたと思います。話を端折って、思春期に入ってから、その原因の一部が私にあると気づきました。

子どもは大人、特に親や教師など身近な人の顔色をよく見ているなと感じます。大事な人がニコニコしていると安心する。

逆に不機嫌だと不安になるし、「自分のせいかな」と心配する

「見えない不安は、からだの内側の変化からも起こる」自然なこと。そしてその変化は私にも起きている。寝なければ不安定になるし、そもそも更年期に向かっている。

でも、それが心からは理解できていませんでした。この理解にたどり着くまでに、もう少し別の補強が必要でした。

試行錯誤を長年繰り返したある日、子どもの言動に悩んでいると思っていたことが、実は幼い頃に戸惑った親や学校での出来事などが深く影響していたと気づきました。

子ども(のせい)で悩んでいるわけではなかった。ある意味気持ちが楽になる分、自分を見つめる時間は増えてきました。そして意外とこの時間の方が大変でした。わたしが自分の気持ちに向き合う必要があったからです。いやーーー、それはもう、苦労しました。

わたしもまた、自分のからだ(気持ち)のことなのに、何が起きているのか、どうしたら良いのかわからない一人でしたから。

大人になっても自分の気持ちに自信がなかった

わたしが誰からも教わっていないで大人になったのですもの。学習機会が足りていなかった。

  • 自分の気持ちがうまく伝えられない
  • 気持ちに自信がない
  • 直感で選ぶと失敗するから、正しさで選びたい
  • だから知識を身につけたい。学びたい。

でも見えない不安は、どんなに本を読んでも解消しませんでした。

知識をいくら積み重ねても、気持ちが外に出るきっかけにはなりませんでした。気持ちが出せるようになったのは、信頼できる人たちと、その時に悩んだことや思ったことを少しずつ話せたことが大きかったと思います。そしてこれは、45年生きてきて、ほんの数年前からようやく出来るようになったことでした。

「快」と「好き」を育て続けた

わたしは、小さなころから「~しなければいけない」が多い環境で育ってきました。「ちゃんとする」ってどう考えても緊張が続くんですよ。そして「ちゃんとできない時」に自分を責めます

そして身体も物心つく頃から丈夫でなく、「からだにも自信が持てない」で過ごしました。大げさですが、生きているのが辛かったです。学生時代も「徹夜は無理」とか「生理痛と貧血がひどいから出来ない」などと、やりたいことが浮かんでもすぐに否定しました。人生が楽しいというよりは、きちんと生きなければいけないと思っていた時間が長かったです。

自分の気持ちもわからない。自信もない。からだにも自信がない。

改めてここに書くと、暗黒時代は長かったと思います。でも人と話したり、気持ちを整理したりしていくことで、少しずつですが氷解してきました。

自分の気持ちを心地よい環境で見つめることが、不安感を減らしていく筋道に欠かせない気がしています。そして、その時に初めて、学んできたことや知識が望ましい視点で活かせるのだと、当事者として確信しています。

そしてちょっと強引かもしれないのですが、わたしにとって心地よい空間は、鍼灸マッサージを受けている時もです。心の不安であっても、身体を整える事が大事だと身をもって経験しています。むしろ一番最初に心を開き始めたのは、鍼灸マッサージを受ける場でした。

不安感は心にあるかもしれません。ですが、身体の緊張がゆるむと心も緩んできます。からだが心地よい状態は、心もまた落ち着かせます。

「快」を育てると自信がつくのでなないか。断言はできないのですが、そう仮説を立てて、現場に臨んでいます。だから出張治療は、子育ての悩みにも強いのだと、この頃益々思えています。

不安を消すのはいつからでも可能

子どもの対応の話だと思いきや、大人の掘り下げになって、驚かれましたか?
私も驚きました。

「書こう!」と思った時は、セルフケアのような方法論を書くつもりだったのです。でも本当に届けたかったのは、わかりにくいかもしれないけど、大人の在り方でした。


新学期には色々な相談に対応します。最終的には親の在り方を意識するケースが多く、あえてここまで踏み込みました。

その人に合ったスピードってすごく大事です。私も変わりたいと思ってから、少なくとも5年以上はかかりました。予備知識は10年近く、身体知識は20年あってもです。

だから焦らずに進めてくださいね。短期間でコミットするものは必ずリバウンドが起きます。必要な場合はお手伝いさせてくださいませ。

そして最後に。実はこれ↓がきっかけで書こうと思ったのです。コロナであっても、発達の凸凹や、人間トラブル、身体の不調であっても、やることはそんなに変わりませんでした。

コロナ禍の不安にも

この記事を書こうと思ったきっかけは、NHKのあさイチでした。

コロナ禍の子どもの不安感を取り上げていました。小児科の先生によると、不安感を抱える子には「まじめな子が多い」そうです。

この特集を見ながら、ふとわが子を思い出しました。昨年の今頃似たようなことを訴えてきた時、親として何をしてきたかと思ったのです。でも、特に新しいことはしていませんでした。科学的な情報だけ、新しく伝えてあとは一緒にいたし、放っておいた。そして学校が始まったら徐々に不安が減っていきました。

コロナ禍対応は、心身の消耗が大人でも子どもでも大きいと感じます。ワクチンや変異株も加わり、去年とはまた違った不安が起きています。

ここでは、どの情報が良いかは書きません(昨年の今頃書いている記事は、当時の持論です。)が、大人が子どもに出来ることとして参考になれば、幸いです。

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