ーーお灸を始めたい、見直したい方へ。お灸を目的別に選んで特徴をまとめました。
※この記事はお灸の煙やにおいがNGの方向けです。OKバージョンはこちらから
ツボのセルフケアにはお灸がおすすめです。「ツボの位置がずれても効く」し、テクニックがいらず、簡単だからです。
実際に治療やご相談で用いている選び方ですので、まずはこちらのチャートをお試しください。

⑧せんねん灸太陽・せんねん灸世界
オフィスなど「他の作業をしながらお灸!」の時は、せんねん灸太陽やせんねん灸世界はいかがでしょうか。
どちらとも、使い捨てカイロに似ています。熱でもぐさを温めて、お灸の心地よさを体感できます。
冷え改善などは仙骨カイロや首下のカイロで十分ですが、コリが強くて「ここを刺激したい!」と思う時は出番です。また小さいので、ツボを狙って温めることもできます。
おすすめポイント
- 火を使わないので、じっとしていなくてOK
- オフィスやリモートワークなどのデスクワーク中に使える
- 剥がして貼るだけ。簡単。
- 肩こりと腰痛におすすめ
- 背骨を挟んで左右に貼ると効果的
- 筋肉が盛り上がった場所に貼るとより満足感があがる
- 寒い場所で貼ると、からだが冷えずに過ごせる
ここが残念
- 高い
- 背骨上には使い捨てカイロで十分
- 関節周りは熱をほとんど感じない
- 一度はがすと粘着力が落ちる
- 低温やけどには注意
長時間か、寝て押し付けると低温やけどを起こす
メーカーのサイトはこちらです


⑨カマヤミニスモークレス
背中など、ほぼ平な部位に使う場合は、筒状型のカマヤミニスモークレス(別名:カマヤミニ灸街道)が断トツでおすすめです。煙とにおいをほとんど気にすることなく使用できます。
カマヤミニは台座型のお灸とは異なり、お灸と皮膚との間に空気の隙間があるので、熱が効果的に伝わる気がします。
しかし台座型より粘着性が劣るので、角度によっては皮膚から落ちやすい。火傷や寝具・床を焦がすリスクもあります(私は何度も焦がしました)。うつ伏せで背中に使うなど場所を限定した方が安全です。
おすすめポイント
- 煙とにおいが最も気にならない
- お灸に慣れた方向け
- 熱が深く伝わる
- 火を着けやすい
- 接着面が少ないので皮膚が弱い方にも試せる
ここに注意
- 台座型と比較して不安定
- 高熱なので、さわると火傷になる
- 下に敷くタオルなど、事前準備がやや多め
- 途中で移動させにくい
- 施灸後にはヤニが皮膚につく(水でとれます)
⑩せんねん灸の奇跡・ソフト
煙NGでの台座型は、せんねん灸の奇跡シリーズを用います。お灸を途中で外すときも、台座の部分を持てば安全に外すことができます。
ソフトは煙とにおいがNGの場合のスタート商品として、子どもから熱に弱い方、年配の方にも使用できます。
おすすめポイント
- 煙とにおいがNGの場合のスタート商品
- 関節や指先など場所を選ばない
- 取り外しが安全
- 場所を移動させやすい
- ネットやドラッグストアで手軽に買える
ここが残念
- 火が付きにくい
- 高熱なので、さわると火傷になる
- においは多少はある
- 高い(せんねん灸のシリーズの中でも高価)
台座型で煙が少ないタイプはせんねん灸さんでしか買えません。
⑪せんねん灸の奇跡・レギュラー
疲れやコリに使いたい場合は、せんねん灸の奇跡・レギュラーです。ソフトと比べて台座の厚みが薄く、熱が多く伝わります。
出張治療では、体力が比較的ある方で、コリに悩まされる・ソフトでは物足りない・強めに刺激を入れたい場合などに用います。
おすすめポイント
- 熱刺激でコリや痛みに効かすことが出来る
- 関節や指先など場所を選ばない
- 取り外しが安全
- ネットやドラッグストアで手軽に買える
ここが残念
- ソフトと比較してにおいが強い(煙よりにおいが気になる方もいます)
- 火が付きにくい
- 高熱なので、さわると火傷になる
- 高い(せんねん灸のシリーズの中でも高価)
台座型で煙が少ないタイプはせんねん灸さんでしか買えません。
⑫せんねん灸の奇跡・ハード
※こちらは未使用でのご紹介です。
体力がある方の場合、運動やトレーニング後に使いたい時は、お灸も強めのものをおすすめします。ただし、皮膚が弱い方は、ソフトかレギュラー、または煙OKバージョンをおすすめします。
また喘息など、呼吸器が弱い方にはおすすめしていません。
せんねん灸によると、足裏の使用などもおススメだそうです。以前私がレギュラーを足のウイルス性いぼに用いた時は、確かに熱を感じなかったので、ハードはおススメかもしれません。
こちらは未使用につき、現時点ではおすすめポイントを書かずに掲載します。
注意事項 煙が少なくても
喘息など、呼吸器疾患がある方には煙が少なくても、火を使わないお灸以外は注意が必要です。また、ヨモギアレルギーの方にもおすすめしていません。
セルフケア情報は目安になりますが、ご自身やご家族の体調変化を観察したときの方が、正確な情報が得られていると思います。それぞれのご事情に合わせて、選んでくださいませ。
こちらが商品名を記載したチャートです。

背中のお灸はこのように行っています。